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晩期がん発生率はがん検診試験の代替評価項目になるか

2024年5月12日  Journal of the American Medical Association

がん検診の臨床試験の評価項目として、III-IV期がん発生率が、がん特異的死亡率の代替となるかどうかをがん検診の無作為化試験41件の系統的レビューとメタ解析で検討。検診の効果を2つの評価項目について介入群と比較群の間の減少率(%)として算出し、Pearson相関係数(95%CI)、線形回帰、固定効果メタ解析を用いて比較した。 その結果、2つの評価項目の相関はがん種によって異なっており(I2=65%、P=0.02)、卵巣がん(試験数4件、Pearsonρ=0.99、95%CI 0.51-1.00)と肺がん(同12件、0.92、0.72-0.98)では非常に強く、乳がん(同6件、0.70、-0.26-0.96)では中等度で、大腸がん(同11件、0.39、-0.27-0.80)と前立腺がん(同4件、-0.69、-0.99-0.81)では弱かった。線形回帰の傾きは、卵巣がん1.15、肺がん0.75、大腸がん0.40、乳がん0.28、前立腺がん-3.58と推定され、III-IV期がん発生の低下の程度によって、がん特異的死亡の変化の程度に差が生じることが示唆された(異質性のP=0.004)。...